避け方冠水した道路は走っていい?車が浸水する危険がある場所と避け方

大雨の日に車を運転していると、道路に水が溜まっている場面に出会うことがあります。

「これくらいの水なら通れるだろう」と考えてしまうかもしれませんが、冠水した道路には、見た目だけでは分からない危険が隠れています。

 

水の深さが判断しにくいだけでなく、道路の陥没や側溝、マンホールなどが見えなくなっている可能性もあります。

今回は、冠水した道路を走る危険性や、浸水につながりやすい場所、遭遇したときの避け方について解説します。

 

1. 冠水した道路は「浅そうに見えても」危険

冠水した道路で最も注意したいのは、見た目だけでは水深を正確に判断できないことです。

水が濁っていると、道路の状態や段差が見えなくなります。普段は気にならない小さな窪みでも、水が溜まることで車に大きな負担がかかる場合があります。

また、道路の一部だけが深くなっていることもあり、入口では浅く見えても、進んだ先で急に水位が高くなる可能性があります。

JAFも、冠水路では水深だけでなく、見えない側溝や開いたマンホールなどにも注意が必要だと案内しています。浅く見える場所でも、安易に進入しないことが基本です。

 

2. 特に避けたいのは「周囲より低い道路」

大雨のときは、周囲より低くなっている道路に水が集まりやすくなります。

代表的な場所として、次のような道路が挙げられます。

  • アンダーパス
  • 高架下
  • 鉄道のガード下
  • 坂道の下
  • 河川や用水路の近く
  • 周囲より低い住宅地の道路
  • 地下駐車場へ続く道路

こうした場所は、短時間の雨でも水が溜まりやすく、道路の先がどのような状態になっているか分かりにくいことがあります。

特にアンダーパスは、入口から水面が見えていても、内部の深さまでは判断できません。大雨の際は、最初から別の道へ迂回するほうが安全です。

 

3. 車の床面を超える水には要注意

車はある程度の水しぶきや水たまりには対応できるように作られていますが、深い冠水路を走行するためのものではありません。

国土交通省は、水深が車両の床面を超えると、エンジンや電気装置などに不具合が起こる可能性があると説明しています。さらに、水深がドアの下端に達すると、水圧によってドアを開けにくくなる場合があります。

ただし、車種や車高によって影響は異なります。

「SUVだから大丈夫」「車高が高いから通れる」と決めつけるのではなく、深さが分からない場所には入らないことが大切です。

 

4. 走行速度が速いほど水を巻き上げやすい

冠水した道路では、速度にも注意が必要です。

車が進むことで水が前方へ押し出され、波のように巻き上がることがあります。その水がエンジンの吸気口などに入り込むと、エンジン停止につながる可能性があります。

国土交通省も、水深が床面より低い場合でも、速度が大きいと車が巻き上げた水によってエンジンに水が入り、不具合が発生するおそれがあるとしています。

ただし、これは「ゆっくり走れば安全」という意味ではありません。

速度を落とすことで危険を減らせる場合はありますが、冠水路そのものを安全に通過できるとは限りません。水深が分からない場合は、速度調整よりも進入しない判断を優先しましょう。

 

5. 水の流れがある場所には近づかない

道路に水が溜まっているだけでなく、水が流れている場合は、さらに危険性が高くなります。

水の流れによって車が横方向に押されたり、タイヤが路面を捉えにくくなったりする可能性があります。

見た目にはゆっくりした流れでも、車の重さだけで安全に止まれるとは限りません。

特に河川の近くや堤防沿い、側溝の周辺では、水位が急に変わることもあります。流れがある場所や、水の勢いが確認できる場所には、車で近づかないようにしましょう。

 

6. 冠水した道路に遭遇したときの避け方

走行中に冠水した道路を見つけたら、まずは安全な場所で停車し、進行方向を変更できるか考えましょう。

ナビの案内がその道路を示していても、現地の状況が危険であれば、無理に従う必要はありません。

迂回するときは、次の点を確認します。

  • 水が溜まっていない道を選ぶ
  • 河川や水路の近くを避ける
  • アンダーパスを通らない
  • 通行止めや道路規制の情報を確認する
  • 先の道路状況が見えない場合は進まない

水が溜まっている場所を避けるために、歩道へ乗り上げたり、対向車線へ無理に入ったりするのも危険です。

周囲の交通状況を確認し、無理のない場所で方向転換しましょう。

 

7. すでに冠水路へ入ってしまったら

もし誤って冠水した道路へ進入してしまった場合は、慌てて急加速したり、急ブレーキを踏んだりしないことが大切です。

車が動いているうちは、周囲の状況を確認しながら、可能な限り安全な場所へ移動します。

ただし、水位が上がっている、車が動かない、エンジンが止まりそうといった状況では、無理に走行を続けないでください。

JAFは、車内に水が入ってきた場合、エンジンを停止して避難するよう案内しています。車が浸水した後は、再始動せず、ロードサービスや整備工場へ相談することが重要です。

 

8. 車が止まった場合は「車を守る」より避難を優先

冠水によって車が動かなくなった場合、車内にとどまり続けるのは危険です。

水位が上がると、車の外側から水圧がかかり、ドアが開きにくくなることがあります。さらに、パワーウインドウなどの電装機能が使えなくなる可能性もあります。

国土交通省は、水没した車両からの脱出について、水位が低いうちにドアを開けること、ドアが開かない場合は窓を開けること、それも難しい場合は脱出用ハンマーを使用することなどを案内しています。

脱出用ハンマーを車内に備えている場合でも、保管場所が分からなければ緊急時に使えません。日頃から、運転席から手の届く場所にあるか確認しておきましょう。

 

9. 大雨の日は出発前の情報確認も忘れずに

冠水路を避けるためには、運転中の判断だけでなく、出発前の準備も役立ちます。

大雨や台風が予想される場合は、次の情報を確認しておきましょう。

  • 気象警報や大雨の予報
  • 河川の水位情報
  • 道路の通行止め情報
  • 冠水しやすい場所
  • 自宅や目的地周辺のハザードマップ

目的地までの最短ルートが、必ずしも安全なルートとは限りません。

少し遠回りになっても、低い道路や河川沿いを避けることで、浸水のリスクを抑えられる場合があります。

 

まとめ

冠水した道路は、浅く見えても安全とは限りません。

特に注意したいのは、次のような場所です。

  • アンダーパスや高架下
  • 河川や用水路の周辺
  • 坂道の下や周囲より低い道路
  • 水の流れがある場所
  • 道路の先が見えない冠水路
  • 地下駐車場へ続く道路

水深が車の床面を超えると、エンジンや電装系に影響が出る可能性があります。また、水圧によってドアが開きにくくなることもあるため、冠水路には安易に進入しないことが大切です。

「通れそう」と感じても、危険が分からない場所は避け、早めに迂回しましょう。

 

大雨の後に水たまりを走行した場合や、冠水した道路を通った後に車の調子が気になる場合は、無理に乗り続けないことが大切です。

柏市のフジタ自動車では、車検や整備をはじめ、エンジンや足回り、電装系など、車の気になる症状についてご相談いただけます。

「水たまりを走った後から異音がする」「エンジンの調子が変わった」「冠水した道路を通ってしまったので確認してほしい」といった場合も、早めに状態を確認しておくと安心です。

柏市・松戸市・逆井周辺で、愛車の点検や整備をお考えの方は、ぜひフジタ自動車へお気軽にご相談ください。